建築家、陶芸家、漆畑登

注文住宅が出来上がるまで

「結界」のある家
原田邸の場合

noboru urushibata architect &associate

Hr邸はふじの国の岳南地方に建築されます


 





イメ-ジ図 2012年12月up)

建築場所:静岡県富士南麓 専用住宅 敷地面積:1200m2
木造在来工法 平屋 床面積:182m2

2011年9月28日(up)  




■設計で考えた事

Hr邸は富士山の南に位置する標高500m程の岳南地方といわれる場所に建設されます。敷地が1000m2近くあり、クライアントのご希望をふまえ
木造総2階 から平屋まで可能性を模索(基本設計の過程を参照)。その決果、将来の高齢化なども考慮して平屋建てで計画を進めることにいたしました。
構造は在来木造工法です。南側の軒を深く設け、 陰影礼賛に言うように影の深さの深淵さを期待したものです。庇には線材構造を強調するため
化粧方杖などをもうけています。湿度の多い1階は床高80cmにしてあります。木造在来構造のなかに重量塊のコンクリ-トの柱で「結界」を
構成して動線の移動と共に意識の変化をもとめています。 玄関アプロ-チ、廊下の中心、居間の中心と、動線のなかで印象を追いながら
居間空間にいたる箇所に「結界」を配置し、モルタル、テラベ-ルの横目地の壁が外部から室内の居間空間まで 連続して続きます。
室内で室外のイメ-ジを感じることにより、豊かな空間印象を試みる事を期待しました。居間のコンクリ-ト柱と法杖で大梁を支え、外部空間の印象を
と考えました。 大屋根の風を呼ぶ換気棟は、日本民家の型として機能、なつかしさを与えるフォルムと考えています。

 

                                   2012年8月   設計者 漆畑登




敷地:敷地の南側の3分の2は平地であるが北側の3分の1は緩やかな斜面となつています。はじめから前面道路から
正面に全景が対峙する配置で計画を進めていました。基本設計の途中で大きな配置変更がおこなわれました。
、(写真の左側-東側)の工場の日照による障害と、北側の傾斜部分を居間の庭として十分な活用を期待出来る案に変更しました。



基本設計(FDP)
  実施設計(FDP)
工事監理
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漆畑登&設計工房URU建築設計事務所

施工:株式会社 中村組
静岡県富士市田中新田 275-12

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